レースエンジンリビルド&チューニング/高精度コンプリートエンジン製作
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注文から納品までの作業の流れ



専用台車のみをショップ様に発送




ショップ様からエンジン発送、到着




当社ストックエンジンで先行作業開始


内金として最低10万円お振込いただきます。


エンジン分解作業

 お客様からお預かりしたエンジンやストックエンジンはエンジンスタンドに固定され丁寧に分解されていきます。
分解された部品は専用棚に並べられ組立時に組み忘れのないようにします。
当社は特別な部品以外はインパクトやエア-ラチェットなどのエアツールは使用致しません。
分解作業は異常を見つけるための重要な工程と考えます。エアツールを多用していては重要な問題を見落とす可能性があるからです。


エンジン洗浄作業及び各部バリ取り作業

 分解された部品は洗浄室で個別に洗浄されます。綺麗に洗浄することはもとよりやはり異常を発見する上での 重要な工程となります。金属洗浄液で洗浄し、仕上げにホワイトガソリンを噴霧して仕上げます。
次にバリ取り作業となります。
メーカーラインオフのエンジンは機械加工されたままで各部品はバリやシャープエッジが残っており、エンジン稼働時、金属粉やバリその物自体が内部に落ちる可能性があります。これを徹底的に除去致します。
また、バリやシャープエッジは作業者の手などを切る可能性がありますので大事な工程と言えます。
「手を切るかもしれない」と思っていては正確且つ精密な作業は出来ないと考えます。


エンジン各部チェック及び計測作業

 洗浄、バリ取りされたエンジンは各部目視チェックを行い問題点がないか計測作業を行います。
カムシャフト、クランクシャフト等の振れ計測、ベアリングメタル等の摺動部の目視チェック及び計測。
ヘッド及びブロックG面(ガスケット面)の歪測定、シリンダーボア測定等、多種項目をチェック致します。
クランクメタル及びコンロッドメタル等は目視、計測、クラッシュハイト(メタルの張り)等が問題なければあえて再使用する場合があります。基本的にメタルは油圧によってフローティングされており、問題がなければ半永久的に使用できます。クリアランス、表面の状態、張りなどが問題なければ新しく交換するよりもリスクが少ないということです。事実、本物のRACEエンジンのオーバーホールなどはこの考え方でメンテナンスしてきました。
以上の理由でベアリングメタルは全交換する場合もあれば全く交換しない場合もあります。
コンプリート仕様のエンジンではメタル全交換した場合でも追加料金は発生致しませんのでご安心ください。


機械加工準備及び加工作業

 必要純正交換部品を手配入手して機械加工の為の準備を致します。
主な純正交換部品はQ&Aページでご覧ください。
機械加工はバルブシートカット、バルブガイド新品全交換、ヘッド及びブロックG面最小面研、ピストン、コンロッドフルフロー加工、クランクダイナミックバランス(Fプーリー、フライホイールクラッチ付き)ダミーヘッド付きシリンダーボーリング&ホーニングです。
ダミーヘッド付きボーリング&ホーニングは左下の写真のようにヘッドボルトを規定トルクで締め付けてボーリングできるようにダミーのアルミ板を取り付けます。この様にすることによって、シリンダーブロックを実機組立状態に歪ませてその状態でボーリングを行うことでシリンダーの精度を確保致します。
尚、当社では新品シリンダーブロックを使用することを嫌います。原則的に純正オーバーサイズピストンを使用するのですが、新品ブロックは初期変形や熱による歪等が全く出ていませんのでボーリングして精度を出しても稼働してしまえば熱や初期歪率が大きいので得策とは言えません。
中古ブロックは上記歪等がある程度落ち着いているのでボーリングしたあとの歪率は格段に少なくなります。また、ピストンとシリンダー間のクリアランスはピストン外径を計測しクリアランスを計算しボーリングを致します。ピストンも個々で±5ミクロン程度の個体差がありますのでシリンダーの内径も個々で違う数字になるわけです。もし、新品ブロックと新品純正STDサイズピストンを使用するとボーリングする必要はないのですが、メーカーサイドの勘合クリアランスでしか組むことができませんのでこれも得策ではありません。
当社ではこのような観点から新品、中古の特性を考慮し適正な仕様で作業をしていきます。


エンジン組立及び調整作業

 機械加工が終わり組立作業に入ります。加工後の各部品の寸法計測チェックを行い間違いないか確認致します。
加工前の計測結果からメタル交換などのメタル合せ(クリアランス合せ)ヘッドポートの段付き修正及び研磨作業、燃焼室容積合わせ、ピストンコンロッド重量合わせ、バルブすり合わせ等を行います。
当社ではバルブすり合わせは必ず人間の手で行うようにしています。確かにメーカーや他のチューニングショップ様はバルブラッパーというエアツールで摺り合わせをしている所も多いようです。全くダメではありませんが当社の方針として時間はかかりますが人の手で行う方が部品にも優しく良い結果が得られると言う理論を持っております。
本組立ては当たり前ですが各ボルトは当然トルク管理をしっかり行い(M6ボルトまでトルクレンチを使用します)精密に組み立ていきます。トルクレンチを更に更正するトルクアナライザーを使用しトルクレンチその都度更正致します。
バルブクリアランス調整やバルブタイミングの調整は長年の経験から安心してお任せ下さい。


エンジン単体完成


残金金額をお振込いただきます。


完成エンジンを当社よりショップ様へ発送

 完成したエンジンは専用マウントに固定しエアキャップで保護され屋根付き台車に乗せられてお客様やショップ様に発送されます。
台車固定用エンジンマウントはF20C F22C K20A全般 B16A B16B B18C用が御座います。


ショップ様でのエンジン載替作業

ショップ様でエンジン載替作業を行っていただきます。
作業終了後、空の台車を当社へ発送していただきます。


ショップ様でのエンジン載替作業

ショップ様にてエンジンの載替作業を行っていただきます。
元々搭載されていたエンジンは当社の下取りとなる為、エンジンを台車に乗せ当社へ発送していただきます。

※ 送料は各発送時、発送側の元払いとなります。
※ 運送会社は西濃運輸指定となります。
※ 送料は地域により異なりますが関東近辺で 5,000円前後となります。



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